第27回日本頭頸部外科学会総会ならびに学術講演会

会長挨拶

第27回日本頭頸部外科学会総会ならびに学術講演会を担当するにあたって

会長:山岨 達也
東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室 教授

 このたび第27回日本頭頸部外科学会を担当させていただく栄誉を頂き、甲能 直幸前理事長、北野 博也現理事長はじめ役員、会員の皆様に心より御礼申し上げます。会期は2017年2月2日(木曜日)・3日(金曜日)で、会場は京王プラザホテルを予定しております。

 本学会は当教室出身の竹田 千里先生(東京医科大学)を発起人代表として1990年3月10日に設立されたもので、翌1991年に第1回総会が開催され、以来耳鼻科領域における外科学の発展に大きな役割を担っております。当教室の同窓では第3回を設楽 哲也先生、第5回を小田 恂先生、第21回を市村 恵一先生が担当されておられますが、当教室としては初の担当となります。
 今回の学会では特別講演を東京大学口腔外科学分野教授 兼 東京大学医学部附属病院ティッシュ・エンジニアリング部部長の高戸 毅先生にお願いしました。iPS細胞による耳介軟骨形成など画期的な成果を挙げておられますので、鼻軟骨や気管軟骨の再生なども含め、「再生技術を用いた近未来の再建医療」についてご講演頂く予定です。
 シンポジウムは、「希少難治疾患の手術対応」、「プロに学ぶ合併症への対応」、「小児難治症例の治療」の3つを企画しました。「希少難治疾患の手術対応」は司会を岸本 誠司先生(亀田総合病院)と菅澤 正先生(埼玉医科大学)にお願いし、側頭骨グロムス腫瘍、頸動脈小体腫瘍、血管奇形、喉頭外傷を取り上げます。「プロに学ぶ合併症への対応」は司会を伊藤 壽一先生(滋賀県立成人病センター研究所)と林 隆一先生(国立がんセンター東病院)にお願いし、人工内耳の故障・感染、鼻中隔穿孔、喉頭全摘後咽頭瘻孔、遊離皮弁壊死を取り上げます。「小児難治症例の治療」は司会を飯野 ゆき子先生(東京北医療センター)と峯田 周幸先生(浜松医大)にお願いし、奇形・髄膜炎の人工内耳、後鼻孔閉鎖、先天性顔面神経麻痺、気道狭窄を取り上げます。またパネルディスカッション(男女共同参画企画)として「(女医としての)私の手術修練とキャリアパス」を企画しました。司会を小林 一女先生(昭和大学)と小川 郁先生(慶應義塾大学)にお願いし、4つの領域で活躍中の中堅女性医師に御登壇頂きます。
 手術手技セミナーは(1)形成外科的手技、(2)鼓室形成術、(3)唾液腺手術、(4)嚥下評価と手術、(5)頸部郭清術、(6)内視鏡下鼻内手術をその道の達人にお願いしました。このほか、専門医共通講習として医療倫理と感染対策を予定し、また専門医領域講習もランチョンを利用して行うべく準備しています。
 演題募集期間は2016年8月2日(火曜日)から10月4日(火曜日)です。現在教室員一同一丸となって、実り多い学会にすべく準備を進めておりますので、多くの皆さまにご発表、ご参加賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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