会長挨拶
会長:鈴木幹男
琉球大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座
ご挨拶
第21回耳鼻咽喉科手術支援システム・ナビ研究会を2020年2月1日(土)に沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターにて開催させていただきます。開催にあたり春名眞一代表世話人をはじめ役員各位の皆様に心よりお礼申し上げます。
本研究会はナビゲーションシステムの導入や発展を礎として、さらに広く手術や診療に関わる器具・材料へ対象を広げてきました。耳鼻咽喉科領域は聴覚、音声言語、表情などのコミュニケーションへの役割、摂食嚥下、呼吸といった生命維持、嗅覚、味覚、平衡覚、視覚など生活すべてに関わる感覚器としての機能形態を有しています。鼻腔、口腔、外耳など外界へのアクセスルートがあり、さらに複雑な解剖を持つことから耳鼻咽喉科診療において内視鏡・ナビゲーションシステムが発達するのは当然のことと言えます。さらに発展的に頭頸部外科領域へロボット手術、内視鏡手術が導入・計画されつつあります。また次々と新しい再生医療が耳鼻咽喉科領域でも臨床の場に登場しつつあります。これらを踏まえ、第21回研究会では先端手術手技や各種デバイス/器具の開発・臨床応用に加え、再生医療について光を当てたいと思います。
琉球大学では、2025年3月に沖縄コンベンションセンター近くにある普天間地区への移転を計画しています。国際医療拠点を形成するというコンセプトを持ち具体的な検討を進めており、その柱の一つが再生医療です。特別講演では再生医療分野プロジェクトリーダーである形成外科学講座清水雄介教授をお招きする予定です。清水先生は以前から医工連携、国際医療支援にも精力的に取り組まれており参考になるお話が聞けるものと期待しております。
開催を予定しております2月1日には、プロ野球チームがキャンプインし春の訪れとともに賑やかな季節になります。一足早い南国沖縄の春を満喫していただけたら幸いです。また研究会に先立ち1月30、31日に同じ会場で、第30回日本頭頸部外科学会総会ならびに学術講演会を開催いたします。引き続き多くの皆様のご来沖、ご来場を医局員一同、心よりお待ちしております。