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第11回地域包括ケア病棟研究大会 第11回地域包括ケア病棟研究大会

大会長挨拶

大会長: 草場 鉄周

第11回地域包括ケア推進病棟研究大会
大会長  草場 鉄周

このたび第11回地域包括ケア推進病棟研究大会の大会長を仰せつかりました草場鉄周です。

私は家庭医として地域の診療所ネットワークを運営しながら外来診療や在宅診療を提供すると共に、地方病院の総合診療科の運営を任せて頂きながら、病院での総合診療を展開してきました。その二つの経験の中でも、診療所においては地域の訪問看護師、訪問薬剤師、リハビリのセラピスト、更にはケアマネジャー、保健師など様々な多職種と連携しながら地域包括ケアを長年提供してきましたが、この10年弱は十勝の帯広にある帯広協会病院総合診療科において地域包括ケア病棟も含む病院医療で活躍できる総合診療医のあり方を模索する中で、確かな手応えを感じてきました。この二つの視点から見えてきたのは地域包括ケアを地域全体で推進するためには、病院からのアプローチと診療所からのアプローチを融合させることが日本では大変有効であるという事実です。

そこで、今回の大会は「地域包括ケアを支える人材育成を目指して」と題し、この二つのアプローチをいかに融合させるべきか、また融合させるにあたって病院の多職種の皆さんに必要な視点は何か、を皆さんと共に考えていくことを目標に掲げて、企画を準備させて頂きました。

基調講演では大きな変革期に入りつつある医療・介護分野について広い視野を獲得する機会を設け、特別講演では総合診療医に焦点を当てて地域包括ケア推進で鍵となる役割を論じて頂きます。更に、パネルディスカッションでは2024年のダブル改訂を受けた地域包括ケア・医療病棟の進むべき方向性を確認しつつ、最後のシンポジウムでは多職種連携とその教育を通じて病院・診療所双方から地域包括ケアを強化する道を探っていきます。また、ランチョンセミナーでは現場で活かせる学びも提供します。

オンラインでの学びがこれだけ広がる時代に現場に集まる意義は何でしょうか?ライブならではの議論の応酬、全国の仲間達との交流、明日から頑張ろうと思えるモチベーションなど、皆さんにとって得がたい数々の経験がきっとあるでしょう。

2025年7月、東京にて皆さんとお会いするのを楽しみにしております。