会長挨拶

第118回日本耳鼻咽喉科学会通常総会・学術講演会開催にあたって

第118回日本耳鼻咽喉科学会通常総会・学術講演会
会長 平川 勝洋(広島大学耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学教授)

このたび平成29年5月17日(水)から20日(土)の期間で、第118回日本耳鼻咽喉科学会通常総会ならびに学術講演会を広島大学耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学教室が担当させていただくことになりました。広島大学としましては、平成16年(2004年)に第105回を夜陣紘治教授が担当して以来、13年ぶりの開催となります。大変光栄なことであり、教室のみならず同門会と一丸となって、参加していただく会員の皆様に意義深く、かつ記憶に残る総会になりますように、鋭意準備を進めて参る所存です。プログラムなどの企画は、理事会や学術委員会の御指導をいただきながらこれから具体的な作業を開始します。多くの会員の先生方にいろいろな形で御参画いただくことになると存じますが、格別の御指導、御協力をお願い申し上げます。

現在確定しているプログラムは宿題報告です。東京大学の山岨達也教授と京都大学の大森孝一教授に、それぞれ「細胞機能からみた内耳性難聴の病態とその治療」と「喉頭・気管の再生医療」を御講演いただきます。いずれのテーマも臨床的にも重要な課題であり、お二人と教室員の皆さんが長年取り組んでこられた研究の集大成の知見を最新情報とともに拝聴できるものと楽しみにしております。

メイン会場の一つである広島国際会議場は、本年5月にアメリカ合衆国の現役大統領が、史上初めて慰霊に訪れた平和記念公園内にあります。公園内外には、平和を願う慰霊碑が多数存在します。5月といえば会場周辺は豊富な緑が溢れる好季節です。学会の合間に緑を楽しみつつ、平和への思いをはせていただければと存じます。多数の会員の皆様の御来広を心よりお待ち申し上げます。