会長挨拶
第26回日本耳科学会総会・学術講演会
会長 宇佐美真一(信州大学)
この度、第26回日本耳科学会を担当させていただくことになりました。歴史のある本学会を担当させていただくことは大変光栄であり身の引き締まる思いです。
会期は平成28年(2016年)10月5日(水)~8日(土)の4日間です。
これまで本学会は、耳科領域の基礎と臨床に関する多岐にわたるテーマを取り扱ってまいりました。今回、耳科領域のトピック、エッセンスが理解できるよう、また議論が深まるように、テーマごとに国内外の講師にKeynote lectureをお願いし、それに関連する演題を数題まとめて、ひとつのセッションとする企画を設けました。このセッションを3日間で合計10数セッションを用意する予定です。このテーマセッションを通じて、それぞれのテーマに関する現況が理解でき、ホットな議論を通して今後の方向性が示されることと期待しております。
そのほかこの数年本学会が力を入れている教育的な企画も充実した内容にしたいと考えております。教育セミナー、臨床セミナーも数多く用意し、耳科領域の臨床、手術が集中して学べるようにする予定でおります。一般演題に関しては従来多くの演題発表が並行して行われるため、聞きたい演題が重複してしまうことも往々にしてありました。そのような状況をなるべく解消するため、今回はポスター演題を増やし、発表時間の枠にとらわれずに、十分な議論ができるように配慮する予定です。そのほかランチョンセミナーなどいくつかの企画を用意して会員の皆様のお越しをお待ちしております。
学会を開催する長野市は、かつて1998年に冬季オリンピックが開催されました。オリンピックに合わせて長野新幹線が整備され、さらに2015年からは新幹線が北陸まで延伸し、ますますアクセスしやすくなりました。山々の木々も色づきはじめ、参加される皆様には信州の秋を存分に味わっていただけることと思います。会場は長野市の中心部、善光寺からほど近い、ホテル国際21です。教室員一同、学会の成功を目指し、また十分なおもてなしが出来るよう準備を進めております。多くの皆様と秋の信州でお目にかかれるのを楽しみにしております。