第30回日本頭頸部外科学会総会ならびに学術講演会

会長挨拶

ご挨拶

琉球大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座 鈴木幹男
第30回日本頭頸部外科学会総会ならびに学術講演会
会長:鈴木幹男
琉球大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座

 第30回日本頭頸部外科学会を2020年1月30日(木)と31日(金)の両日にわたり、沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターにて開催させていただきます。開催にあたり猪原秀典理事長をはじめ役員各位および会員の皆様に心よりお礼申し上げます。30回目の節目に本学会を主催できますことを大変名誉に感じるとともに身の引きしまる思いでおります。
 本学会は従来の耳鼻咽喉科領域(耳科学、鼻科学、口腔咽頭科学、喉頭科学)に加え、境界領域の顎顔面、頸部、頭蓋底、機能再建、リハビリテーションなどを包括する頭頸部外科学の確立が必要であるとの趣意にて1990年に設立されました。2009年度から頭頸部がん専門医制度事業、2019年からロボット支援手術の指針・教育プログラム作成、講習会事業を開始し、30年間に大きな飛躍を遂げています。そこで、学会テーマを「頭頸部外科の30年~そしてこれから」とし、頭頸部外科技術の伝承と新規取り組みを取り上げることとしました。シンポジウムではロボット手術、先端鼻科手術、甲状腺癌治療、人工聴覚デバイスを取り上げています。教育パネルでは基本的手術である頸部郭清術を安全・正確に行っていただくため一流の術者によりポイント、ピットホールについて提示していただきます。さらに教育セミナーとして各領域のエキスパートから手術手技の実際を解説していただく予定です。
 特別講演には、玉城絵美先生(早稲田大学創造理工学研究所)をお招きします。玉城先生はVR(仮想現実)とAR(拡張現実)内で触覚や身体感覚の伝達実現をめざす若手工学研究者で、コンピュータで人の手を動かす装置を開発した研究者としてTimes紙にも取り上げられました。また内閣府男女共同参画事業にもSTEM Girls Ambassadorとして参加されています。頭頸部外科領域でも女性医師が増え、活躍が期待されています。玉城先生のご講演が皆様のヒントになることを期待しています。
 初日には、30周年記念式典が予定されています。これまでの頭頸部外科の流れを知るとともに今後の方向性について知ることができるように学会本部と協力して企画してゆきたいと思います。
 1月末の沖縄は、春を感じる季節になります。少しずつ暖かくなり北部では桜祭りが始まります。また最近ではホエールウォッチングが人気です。スポーツではゴルフには最も良いシーズンであり楽しんでいただけます。学会でディスカッションした後は、オリオンビールや泡盛を手にゆっくりと南国沖縄の春を満喫していただけたら幸いです。また、2月からプロ野球のキャンプが始まりますので宿泊は是非早めのご予約をお願いいたします。医局員一同、心より皆様のご来沖をお待ちしております。

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