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会長挨拶

第70回日本病理学会秋期特別総会を開催するにあたって

会長

第70回日本病理学会 秋期特別総会
会長 大橋 健一
東京科学大学大学院医歯学総合研究科 人体病理学分野 教授

このたび、2024年11月7日、8日に東京都、日本教育会館・喜山倶楽部において、第70回日本病理学会秋期特別総会を開催させていただきます。副会長は本学医歯学総合研究科、包括病理学分野の石川文彦教授にお願いしています。東京での秋期特別総会は、2017年の第63回(日本医科大学内藤善哉教授会長)以来の久しぶりの開催となります。

本学会のテーマとしては「病理学の将来展望」としました。近年病理学を取り巻く進歩は著しく、病理診断においては脳腫瘍、軟部腫瘍をはじめ分子生物学的な知見を元にした腫瘍分類が広がっており、バーチャルスライドを利用したデジタル診断、AIを活用した病理診断が進められようとしています。一方、研究面においては分子生物学の進歩を取り入れた研究が求められており、研究論文をアクセプトさせるためにはこれまで以上に高いレベルのデータ、新しい技術の導入が必要になっています。シングルセル解析、空間トランスクリプトーム解析など病理学的研究に適した新技術も利用が進められています。そんな中、病理診断においても、研究においても進歩に追いついていくのが大変で、油断をしていると進歩から取り残されてしまう危惧、将来の病理診断がAI等デジタル技術に取って代わってしまう危惧を感じ、明るい将来展望が描けない若手病理医もいるかもしれません。今回はこのような危惧を払拭させるような意味で、若手病理医、病理学者の卵にも病理診断、病理学研究の進歩に明るい将来展望を持っていただけるような企画にしたいと思っています。

プログラムに関しては、従来ながら学術研究賞演説(A演説)8題、症例研究賞演説(B演説)2題、病理診断特別講演2題が中心であり、それぞれが学術委員会で選出されています。普段、自分の専門分野以外の講演を聴く機会は多くなく、秋期特別総会は専門外の分野における最新の情報、研究の成果を勉強できる貴重な機会となっています。また、学術研究賞演説受賞者には若手研究者を大いに刺激し、研究者としての良きロールモデルになってほしいと思います。その他のプログラムとしてはシンポジウムを2つと、特別講演、ポスターセッション、インターナショナルポスターセッション、モーニングセッションなどが企画されています。シンポジウムは病理学研究に関するもの、「新しいscience & technologyが拓く病理研究の将来展望」と、病理診断に関するもの、「消化管病理の最前線と将来展望」が企画されています。新進気鋭病理学者、若手病理医の登壇を多くしたいと思います。ちょうど秋期特別総会の前に東京医科歯科大学は東京工業大学と合併し、新生の「東京科学大学」が誕生する予定です。特別講演では医工連携の推進が将来の医学研究をさらに発展させることを期待して、これまで東京医科歯科大学と東京工業大学で連携して共同研究を進めてきた先生方にそれぞれご講演をお願いしています。両大学の癒合、両領域の連携が病理学研究のさらなる発展につながることを期待しています。

本学会は現地での対面形式による開催を主体としていますが、学会終了後にオンデマンド方式による講演の配信も併せておこなうようにしたいと思います。診療などのために現地参加がかなわなかった先生方をはじめ、多くの先生方にご利用いただければと思います。東京での秋期特別総会は久しぶりですが、参加者間でコミュニケーションを大いに深めるとともに、秋深まった東京を十分楽しんでいただければ幸いです。皆様の参加をお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いします。