会長挨拶
帝京大学溝口病院耳鼻咽喉科 客員教授
会長 室伏 利久
二木深谷耳鼻咽喉科医院めまいクリニック 理事長・院長
「姿勢と歩行研究会」は、姿勢維持や歩行運動の制御機構に関する研究者が、学際的な交流を深め、さらなる学問的発展をはかり、これを人々の生活の質の向上へと還元してゆくことを目的に、森茂美教授の発案の下に、石川和夫(現秋田大学名誉教授)、山本昌彦教授(現東邦大学名誉教授)らの研究者により、2002年2月に結成されました。今回が第20回目の学術講演会となります。発足から22年経過しておりますが、これはCOVID-19の影響により中止せざるを得なかった年があるためです。今回は第20回を記念して、海外からの演者を招待し、第20回姿勢と歩行研究会・姿勢と平衡国際シンポジウムとして、例年より規模を拡大して2024年3月23日(土)に新宿の京王プラザホテル東京で開催する予定です。
プログラムについては現在企画・検討中ですが、「前庭機能障害による平衡障害・歩行障害」、「歩行と歩行障害の神経学」などのシンポジウムを企画中です。海外からの招待演者の一人としてオランダ・マーストリヒト大学のDr. R. van de Bergに来日していただくことが決定しています。
高齢化が進む現代社会において、姿勢と歩行にかかわる諸問題は、単に科学的な面にとどまらず、医療や社会福祉の面からもますます重要性を増しています。高齢者の転倒予防、予防介護の観点からの対策、提言も求められています。本研究会は学際的な研究会であり、これまでも様々な分野の研究者、医療者の皆さんにご参加いただいてきました。現在の状況が続けば、情報交換の場を設ける予定です。今回も様々な分野で活動されている皆様の発表・参加を期待しています。よろしくお願い申し上げます。