第40回日本癌局所療法研究会(The 40th Annual Meeting of Japanese Society for Research of Loco-Regional Cancer Therapy)

癌局所療法の進歩とその検証

当番世話人挨拶

第40回日本癌局所療法研究会
当番世話人:成高 義彦
(東京女子医科大学 東医療センター 外科 教授)
  • 成高義彦 写真

この度、第40回日本癌局所療法研究会を2018年6月15日に東京都千代田区の都市センターホテルで開催させて頂くこととなりました。本研究会の当番世話人を務めさせて頂くのは2007年に第29回研究会を当教室の小川名誉教授が担当させて頂いたのに続いて今回が2度目となります。歴史と伝統のある本研究会をお世話させて頂くことは大変光栄であり、このような機会を与えて頂いた平川会長をはじめ、会員の皆様方には厚く御礼を申し上げます。

近年、癌治療の進歩には目覚しいものがあり、癌局所療法だけでも治癒する症例も増加していますが、治療成績をより一層向上させるためには、全身化学療法、放射線療法など他の治療法を適切に組み合わせて行う集学的治療が必須であることは言うまでもありません。今回の研究会は節目の第40回にあたり、癌局所療法が今までの癌治療に果たしてきた役割を検証し、未来への展開を考えるのに良い機会と考え、今回の研究会のテーマを「癌局所療法の進歩とその検証」にさせて頂きました。

本研究会の源流は1980年の「動注癌化学療法研究会」から始まったことから、まず動注療法/動脈塞栓療法の意義と展望を主題として取り上げ、その他、実臨床で重要な低侵襲性を考慮した癌局所療法、緩和ケアとしての癌局所療法、全身療法との融合した癌局所療法、年齢を考慮した癌局所療法なども主題に取り上げました。癌診療に関わる医師、メディカルスタッフが診療科の垣根を超えて一同に集まり、活発に討議し、新たな知見を学び、情報を交換しあうことは極めて有意義と考えています。プログラム構成も過去の研究会を踏襲して、特別講演、ランチョンセミナー、主題演題のほか、主題関連演題、一般演題も広く募集致します。また、今回も主題ごとに優秀演題を奨励賞として表彰いたしますので、多数応募して頂きますよう、よろしくお願い致します。

本研究会に参加するメリットの一つとして、発表した内容を論文形式にまとめて投稿して頂ければ、「癌と化学療法誌」に論文として掲載される可能性が高く、ぜひ若い先生方の初論文執筆に活用して頂ければ幸いに存じます。開催まで残り10カ月足らずとなりましたが、実りある研究会の開催に向けて教室員一同、鋭意準備を進めています。癌治療に携わる各診療科の医師のみならず、メディカルスタッフの皆様も多数ご参加頂けますよう、お願い申し上げます。

会期:2018年6月15日(金) 会場:都市センターホテル(〒102-0093 東京都千代田区平河町2-4-1 TEL:03-3265-8211) 当番世話人:成高 義彦(東京女子医科大学 東医療センター 外科 教授)