第52回中国四国甲状腺外科研究会

第52回中国四国甲状腺外科研究会
当番世話人　　上田　勉
広島大学大学院医系科学研究科耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学研究室

このたび、令和6年（2024年）2月17日（土）に広島大学凌雲棟（広島大学霞キャンパス内）におきまして、第52回中国四国甲状腺外科研究会を開催させていただくことになりました。本研究会は、中国四国地方の甲状腺の外科に関する臨床ならびに研究の振興を図るとともに会員相互の親睦を図ることを目的として昭和48年に発足し、今回で第52回目の研究会になります。広島県での開催は7回目でありますが、耳鼻咽喉科・頭頸部外科が広島で当番世話人をさせていただくことは初めてでございます。歴史ある本会を主催させていただくことを大変光栄に思うとともに、重責に身の引き締まる思いでございます。会員の皆様ならびに関係各位よりいただいた多大なるご支援に深く感謝いたします。

甲状腺癌は、頭頸部癌と比較しましても、予後の良い疾患でありますが、進行してしまうと治療に難渋する局面を経験することがあると思われます。そこで今回の主題を「甲状腺進行癌に対する治療戦略」とさせていただきましたところ、7題のご登録を頂戴しました。多くのご施設からのご経験や工夫、お取り組みなどを共有させていただき、明日からの治療に役立てることができれば幸いと考えます。また、一般演題は28題のご応募がありました。これもひとえに会員の皆様の多大なるご支援とご協力の賜物と深く感謝申し上げます。

ランチョンセミナーは伊藤病院外科の正木千恵先生を講師にお招きし「実臨床の経験から導き出されたレンバチニブのポテンシャル最大化の工夫～甲状腺癌を取り巻く最近の話題を含めて」というタイトルでご講演を賜ります。スポンサードセミナーでは川崎医科大学乳腺甲状腺外科学特任教授の田中克浩先生に「甲状腺癌の個別化治療における有効性・安全性の最新情報」というタイトルでご演題を賜ります。

若干タイトなスケジュールとはなりますが、実り多き研究会になるものと確信しております。
広島県下の諸先輩方のご指導を仰ぎつつ、事務局一同精一杯のおもてなしの心でお待ちしておりますので、奮ってご参加いただけますようお願い申し上げます。

末筆ではございますが、皆様の益々のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。