第20回日本小児耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会

会期:2025年6月19日(木)・20日(金) 会場:倉敷市民会館 会長:原 浩貴(川崎医科大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科学 教授) 副会長:中野 貴司(川崎医科大学 小児科学 特任教授)

会長挨拶

会長

第20回日本小児耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会
会長 原 浩貴
川崎医科大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科学

このたび第20回日本小児耳鼻咽喉科学会総会・学術講演会を2025年6月19日〜20日の会期にて岡山県倉敷市の倉敷市民会館にて開催させていただくことになりました。伝統ある本学会を主催させて頂きますことを教室員一同大変光栄に存じますとともに、このような機会を与えて頂きました伊藤真人理事長をはじめ役員、会員の皆様に心より感謝申し上げます。

今回の学会テーマは「共に築く未来への架け橋」としました。「かけがえのない子どもたちのために」、「こどもたちの健やかな未来のために」と続いた過去の学会テーマから、耳鼻咽喉科と小児科、多職種が連携して未来ある子どもたちのためにできることを実現していく、その想いをつなげるテーマと考えています。

今回の学会開催地となります倉敷市は、四国と本州を繋ぐ瀬戸大橋の本州側にあります。瀬戸大橋は5つの島の間に架かる6つの橋梁と、それらを結ぶ4つの高架橋により構成されている鉄道道路併用橋で上段に4車線の自動車道、下段に鉄道が通る二層構造となっています。10の橋を合わせた合計の長さは、鉄道道路併用橋としては世界最長でギネス世界記録に認定されていますが、調べてみたところ、第一回の小児耳鼻咽喉科研究会が開催された1979年12月15日とほぼ同時期の同年11月30日に本四備讃線高架橋が着工しており、また今後は四国横断新幹線が建設される際に鉄道部は2線増設され、東側2線を在来線に、西側2線を同新幹線として使用する予定であることがわかりました。未来への架け橋をテーマとした今回の学会の象徴としてふさわしいと感じ、ポスターには倉敷市鷲羽山からみえる瀬戸大橋を採用しました。

小児耳鼻咽喉科研究会の時代に1996年(第35回)を岡山大学の増田游先生が、また2005年(第52回)と2012 年の第7回日本小児耳鼻咽喉科学会を岡山大学の西﨑和則先生が、それぞれ大会長を務められており、岡山県での開催は通算4回目となります。今回は2006年に第1回の小児耳鼻咽喉科学会が開催されてからちょうど節目の20回大会ということで、本学会の歴史を振り返り、今後の発展を祈念する特別企画も考えております。ちなみに結婚20周年は「磁器婚式」とよばれており、ポスターにも備前焼のペアグラスをデザインしてみました。

有意義な学術集会となるよう、難聴、気道管理、感染症、睡眠時無呼吸などに関する特別企画のほか、ハンズオンセミナーをふくめた会員参加型の企画を検討しております。6月の開催となりますが、シャインマスカットやピオーネ、桃など旬の果物も多く楽しんでいただける時期です。会場である倉敷市民会館のある美観地区は、白壁の蔵屋敷、なまこ壁、柳並木など、趣ある景観が楽しめる人気の観光地です。倉敷帆布やマスキングテープなどのブランドショップや、町家を改装したカフェなどが軒を連ね、「大原美術館」「倉敷アイビースクエア」などの文化観光施設も多く、美しい夜間景観照明もあります。学会の合間に、伝統的な建物が作り出す町並みや、倉敷川沿いのレトロモダンな風景で気分転換をしていただければと思います。皆様の多数のご参加を心よりお待ちしております。