会長挨拶

会長

第87回耳鼻咽喉科臨床学会総会・学術講演会
会長 北原 糺
奈良県立医科大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座

この度、第87回耳鼻咽喉科臨床学会総会・学術講演会を奈良県立医科大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科学教室が担当させていただくことになりました。会期は令和7年(2025年)6月26日(木)~27日(金)、会場は平城宮跡にほど近い奈良県コンベンションセンターです。

耳鼻咽喉科臨床学会は大正15年(1926年)に「耳鼻咽喉科臨床会」として始まり、昭和60年(1985年)には「耳鼻咽喉科臨床学会」と改名され、昭和~平成~令和と四時代、99年にわたり引き継がれて今日に至ります。このような伝統ある学会を主催する機会を賜りましたことは大変光栄なことであり、ご指名をいただきました本学会役員をはじめ、代議員、会員の先生方に厚く御礼申し上げます。また学会開催に向けて多くの貴重なご助言やご支援を賜り、関係の皆様に心より感謝申し上げます。

今回のテーマは「いのち輝く未来耳鼻咽喉科のデザイン~Designing Future ENT for Our Lives~」とさせていただき、「人々が将来に明るい希望を見出せるよう、彼らの日常生活にしっかりと寄り添う、頼もしい耳鼻咽喉科」をアピールしたいと思います。各施設の上司の先生方には、まだまだ進路に迷っている医大生/初期研修医をお誘いいただき、参加登録費無料にてご発表いただきたく思います。令和7年(2025年)は関西万博の年ですので、優秀発表者には関西万博にちなんだ記念品とともに表彰したいと思います。関西万博・吉村洋文理事、キャスター・有働由美子氏をお招きして、参加者の皆様とともに元気になれる学会を予定しています。

本学会の奈良県開催は、内海貞夫大会会長以来、実に56年振りになります。当時と変わらぬ色彩豊かな紫陽花が咲き乱れ、神の遣いである鹿たちが闊歩する、美しく神秘に満ちた初夏の奈良にて、多くの皆様方のご参加ならびにご発表をお待ち申し上げます。是非とも現地にお運びいただき、耳鼻咽喉科診療の最新知見を議論ください。