演題募集期間:2019年9月12日(木)〜11月7日(木)

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会長挨拶

第43回日本嚥下医学会学術講演会

第43回日本嚥下医学会学術講演会
会長 倉智 雅子(国際医療福祉大学 成田保健医療学部 言語聴覚学科 教授)

このたび,令和2(2020)年3月14(土),15日(日)の両日,東京都千代田区の学術総合センター(一橋講堂)において開催予定でありました第43回日本嚥下医学会学術講演会を,Zoomを利用したオンライン形式にて7月12日(日)に延期開催させていただくこととなりました。新型コロナ感染症拡大の影響で,開催そのものが危ぶまれた時もありましたが,梅﨑俊郎理事長,兵頭政光前理事長をはじめ,学会理事・役員の先生方,そして多くの方々のお力添えをいただき,ここまで辿り着くことができました。お支え下さいました関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

第43回大会のテーマは「嚥下医学の和」です。ご存知のとおり2020年は東京オリンピックが予定されていた年であり,日本中が国際色豊かに染まることと推測されました。そのような時に敢えて「和」(日本)を掲げ,日本の嚥下医学が世界の中で果たしてきた役割を振り返り,自らの足元にある高度な嚥下研究を見つめ直したいと考え,このテーマを選定しました。興味深いことに,「和」の漢字と音の響きは嚥下医学に従事する私たちにとって鍵となる言葉をいくつも連想させてくれます。チームアプローチの根本となる関連職種の「輪」,多職種のより良き連携と専門性の尊重を意味する「融和」や「和合」,それぞれの専門職が互いに学び合い,積算・加算のように高め合う「積和」などです。奇しくも新元号「令和」にも「和」が選ばれたことは,大会長にとっては極めて嬉しい偶然となりました。

1981年に嚥下研究会として創設された本学会は,ひとつの演題を参加者が全員で聴き,とことん討論するのが大きな特色でした。容赦ない質問が飛び出し,手厳しい指摘を受けることが常の講演会でしたが,同時に「あそこで発表できる自分になりたい」という向上心を掻き立てられる会でもありました。今回,医師以外の職種として初めて大会長を仰せつかることとなり,この上なく名誉なことと恐縮するとともに,自らが憧れた嚥下研究会当時の全員参加型を再現すべく準備を進めて参りました。大変残念なことに,3月の開催が見送られたこと,オンライン開催となったことから,多くの演題取り下げが発生してしまいました。しかしながら,演題数が減ってしまったことで,図らずも全ての口演を1会場に収めることが可能となり,参加者全員で演題ひとつひとつを視聴できるプログラムが完成しました。

当初1日半の予定だった大会は,7月12日(日)のみに短縮されましたが,6群の口演とポスター発表のほか,梅﨑俊郎先生(国際福祉医療大学/福岡山王病院,現日本嚥下医学会理事長)によるセミナー,藤島一郎先生(浜松市リハビリテーション病院,元日本嚥下医学会理事長)による教育講演を含む盛りだくさんの内容となっております。オンライン大会のため,ご自宅や職場などご自身のご都合のよい場所から大会に参加いただけるだけでなく,参加登録者は大会終了後も一定期間,大会特設ウエブサイトにて発表や特別講演を閲覧することができます。

本学会初めてのオンライン大会に向け,大会関係者一同,鋭意準備を進めております。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。