第33回日本慢性期医療学会/併催:第13回慢性期リハビリテーション学会)

学会長挨拶

第33回日本慢性期医療学会
学会長 西尾 俊治
(南高井病院 院長)
学会長:西尾 俊治 写真

テーマ: 慢性期医療の匠(たくみ)になろう!:坂の上をめざして

第33回日本慢性期医療学会は、2025年11月6日(木)・7日(金)に、大阪国際会議場において開催されます。第13回慢性期リハビリテーション学会も併催となります。本学会のテーマは「慢性期医療の匠(たくみ)になろう!:坂の上をめざして」です。

「慢性期医療」という名称はかなり全国的に普及し、「慢性期医療」のあるべき姿も見えてきたと思います。「良質な慢性期医療」をめざして多くの課題に多職種が日夜取り組み、すべての方が「匠」をめざしているでしょう。「匠」とは「優れた技術を持った職人」をさす言葉であり、仕事に向きあう真摯な眼差し、そしてその手がけている仕事を良くしようという努力の道筋を連想させます。しかし、決してゴールではありません。

そこで本学会では慢性期医療における課題の中からテーマを選んですでに「匠」になっている方、上手く取り組めている「匠施設」、一方では取り組みに難渋している施設が討議をおこない、結果としてすべての方が「匠」への道に進めるような企画をしたいと思います。個々のテーマとしては「医療介護連携の匠になる」、「慢性期多機能病院の匠になる」「慢性期医療における災害の匠になる」、「栄養・排泄の匠になる」、「終末期医療の匠になる」、「身体拘束ゼロの匠になる」、「認知症ケアの匠になる」、「慢性期医療DXの匠になる」、「医療介護ロボットの匠になる」など多くの課題が考えられます。多職種からの演題発表・シンポジウム発表ができるようにしたいと思います。

どのテーマも簡単には「匠」にはなれないものばかりです。しかし、困難な課題であるからこそ、その「坂の上」を目指していきたいと思います。「坂の上の雲」の上はいつも晴れです! 各セッションにおいて「匠」になるためのキーワード、ポイントを討議していただき、学会参加者すべての方が「匠」への道をめざしていければ幸いです。

慢性医療の現場で働き、同じ志を抱く多くの方々が大阪の地に参集されることを希望します。積極的な演題登録と会場参加登録をお願い申し上げます。