第85回耳鼻咽喉科臨床学会総会・学術講演会

第85回耳鼻咽喉科臨床学会総会・学術講演会
東京医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野 主任教授
会長　塚原　清彰

この度、第85回耳鼻咽喉科臨床学会を開催させていただくことになりました。伝統ある本学会を開催させていただき大変光栄に存じます。

今回のテーマは「耳鼻咽喉科・頭頸部外科医を楽しむ」とさせていただきました。「コロナ禍」と言われている、世界中を巻き込んだCOVD-19の脅威により、私たちは日常生活、そして学会の開催方法などを大きく変えざる得ない状況になりました。多くの学会はオンライン/ハイブリッド開催となり、現地に行けたとしても学会期間中の「楽しみ」は大きく制限されています。一方、今では、A型インフルエンザウイルス（H1N1亜型）と知られているスペイン風邪は終息に3年を要しました。日本で最初に新型コロナウイルス感染症例が報告されたのは2020年1月です。とすれば、2023年6月にはコロナ禍を乗り越えている可能性は十分にあると前向きに考えています。そこで、皆様に「学会の楽しさ」を思い出していただくため、このテーマにいたしました。

本学会は「臨床」についての学会ですので、「ライブサージャリー」を企画させていただきました。僭越ながら私が頸部郭清術を行う予定です。また、特別講演は2つとさせていただきました。お一方は光免疫療法の生みの親である小林久隆先生です。光免疫療法は第5の癌治療として脚光を浴びています。小林先生にその基礎的知識から未来展望までをお話しいただけると期待しています。もうお一方は小説家の知念実希人先生です。知念先生は2015年啓文堂大賞（文庫部門）を受賞し、映画化もされた「仮面病棟」の著者です。ご自身も内科医であり、魅力的な医療ミステリーを数多く執筆されています。また、私の巣鴨中学・高校の合気道部後輩でもあります。学会で十分に勉強したあとは、森口博子さんのミニライブです。森口博子さんは『ガンダム』シリーズ作品の主題歌やテーマソングも歌われている実力派でありながら、エンターテイメント性も高く、本学会の「楽しむ」というテーマにこれ以上ない方です。学会後は夜の街・新宿を心行くまでご堪能ください。もちろん、充実した研修医セッション、ハンズオンセミナーなども用意しております。

多くの会員の皆様に「学会は楽しい！」と思っていただけるよう、スタッフ一同が全力で準備を進めています。新宿の街で、多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。